健康豆知識
【生活不活発病】
年齢や病気のせいにせず、動く生活習慣を
生活不活発病とは医学的には廃用症候群と呼ばれ、不活発な生活が原因で心身のほとんどの機能が低下することをいいます。
心身の機能低下と一言でいっても、実に広範囲に及びます。筋肉量が落ちる、関節がよく動かないといった目に見えるものから、骨がもろくなる、心臓や肺の働きが弱くなるなどの目に見えないものまであります。そして、周囲への関心がなくなる、知的活動がスムーズにいかなくなるというような脳の働きの低下も含まれます。速く歩けなくなった、動作が遅くなった……こうした動作の不自由さを年齢や病気のせいにしてしまう人は少なくありません。しかし、それを理由に動かなくなってしまうと、これがさらに悪循環を生み、体の機能低下につながるのです。生活不活発病は高齢者に生活不活発病とは医学的には廃用症候群と呼ばれ、不活発な生活が原因で心身のほとんどの機能が低下することをいいます。
心身の機能低下と一言でいっても、実に広範囲に及びます。筋肉量が落ちる、関節がよく動かないといった目に見えるものから、骨がもろくなる、心臓や肺の働きが弱くなるなどの目に見えないものまであります。そして、周囲への関心がなくなる、知的活動がスムーズにいかなくなるというような脳の働きの低下も含まれます。速く歩けなくなった、動作が遅くなった……こうした動作の不自由さを年齢や病気のせいにしてしまう人は少なくありません。しかし、それを理由に動かなくなってしまうと、これがさらに悪循環を生み、体の機能低下につながるのです。生活不活発病は高齢者に起こりやすく、例えば、寝たきりになると、うつ傾向や認知症のような症状にもつながることが指摘されています。
この病気がクローズアップされたのは、04年の新潟県中越地震のとき。
地震被害で環境が変化し、閉じこもりがちになった高齢者が多数いたことで関心を集めました。
生活不活発病は見えない災害といわれ、高齢化社会の災害被害としてもその対策が求められて
いるのです。生活不活発病は要介護状態を招く大きな原因ともなっています。また、中高年の
健康管理でも、生活習慣病と併せて生活不活発病の予防が重視されています。
[2007.6.10 up]