健康マメ知識
【正しい水分の取り方 こまめに水分補給をし体内バランスを保つ】
人間の体は約60%が体液と呼ばれる水分です。体内の水分は体液濃度のバランスを維持し、体液と血液の循環に欠かせません。また、栄養や酸素、老廃物を運ぶ役割も持っています。さらに発汗により、体温を一定に保ち、血液濃度や血圧をコントロールします。水分が不足すると、肝臓に負担をかけたり、脱水症状を引き起したりするなど、生命を危険にさらします。汗や呼吸によって、成人で1日約800ml、尿で約1200mlの水分が対外へ排出されます。体重によって異なりますが、成人は1日に2500mlほどの水分補給が必要。1日6〜7回、朝起きた時や入浴後にも水やお茶をとるようにしましょう。1度に飲む量はコップ1杯(200ml)ほどで適温は10〜15度。冷たい水分を1度にたくさん飲むと、血管が収縮し、胃腸の働きが弱まります。 気温が高くなる夏は、発汗作用が活発になり体内の水分は不足しがちになります。 こまめに水分をとるようにしましょう。運動量が多い子どもたちの水分補給は特に注意が必要です。スポーツに熱中症を引き起こします。「のどが渇いた」と感じた時はすでに軽い脱水状態。糖分が少なく、汗と一緒に失われるナトリウムが補給できる飲み物で水分補給をしましょう。成人の場合、水分不足が血液粘度を上げることを忘れてはいけません。水分を多めにとると血液濃度が高くなるのを防ぐので、循環器系の生活習慣病を防ぎ、尿も多くなるので尿酸値も調整しやすくなります。また、水分不足による便秘の解消」にも役立ちます。 高齢になると、筋肉量が落ちて体の細胞も減少し、体内の水分も少なくなっています。また、肝臓機能も 低下し、気がつかないうちに脱水症状になっていることがあります。少し体を動かしただけでも、思っている以上に体から水分が失われます。水などを持ち歩き、こまめに水分補給をしましょう。
[2006.7.7 up]
【食事で夏バテ解消】
クーラーがきいた室内と外気温の差から体温調節のバランスを崩したり、冷たいもののとりすぎで胃腸を冷やして食欲不振を招いたりすることが、夏バテの大きな原因です。夏は体を温める食材をとりましょう。
にら、玉ねぎ・にんにくなどに含まれているアリシンは、疲労回復を助けるビタミンB1の吸収を高めて血行をよくし体を温める働きがあります。
ビタミンB群はエネルギーを供給しながら、体内の疲労物質でもある乳酸などの代謝も助けます。アリシンとビタミンB1のコンビネーションは夏バテ解消には欠かせません。
にんにくにはアリシンの他に、新陳代謝を高めるスコルジン、ビタミンB1も含んでおり、夏バテに力を発揮します。しょうがも発汗作用を高める食材。 しょうがの辛み成分が食欲を増進させ、新陳代謝が活発になり発汗作用を高め、体を温めます。 夏バテ防止にもう一つ大切なキーワードがクエン酸。酢や梅干・レモンなどのかんきつ類に含まれていて、食欲を増進させながら、疲労物質が体内に蓄積することを防ぎます。疲れると酸っぱいものを食べたくなるのは、体がクエン酸を要求しているサインです。
[2006.7.7 up]